足がつるときに、どうすればいいかと悩みますが、「冷やす」という方法を選ぶ人もいることでしょう。足がつったときに、冷やすという方法は本当に効果があるのか?それとも、やってはいけない方法なのか?本当のところを見て行きましょう。
足がつるときに冷やす?
私たちは、体の不調や思わぬことが起きたときに、温めたり冷やしたりすることがあります。足がつるということも思わぬことのひとつ、できれば早く治したいものです。そんな時に、冷やしてみることはどのような効果をもたらすのでしょうか。
<湿布>
湿布には冷たいものと温かいものがありますが私たちの身近にあるのは冷たい湿布です。冷たい湿布を足がつった場所(ふくらはぎとか足の裏など)に貼るとどうなるのでしょうか?
冷たい湿布を使ったことがある人なら分かっていることですが、本当に冷たいです。ひやっとします。冷たい湿布の存在する意味は、湿布を貼る場所が熱を帯びていたりするときに、冷やすために存在します。冷やすことで腫れを抑えたりすることが目的です。足がつることに効果があるようには思えません。湿布もNGですが、熱さまシートを貼るという行為も行わないようにしましょう。
<氷で冷やす>
熱がでたときに行いそうな方法ですが、氷で冷やしたり、氷枕を当てるという方法は行ってはいけません。氷で冷やすことによって、血行が悪くなります。足がつって痛みがある場合についても同様です。なんとなく、冷やすと効果がありそうな気がしますが、逆効果になるので止めておきましょう。
どうして冷やすという方法が足がつることに逆効果なのでしょうか。それは、足がつるということの原因を考えれば一目瞭然です。足がつる=足が冷えている、ということが多く、冷え性の人は特に足がつりやすいのです。かと言って、足が冷えていればみんながみんな足がつるわけではなく、そこにプラスして栄養素の問題や筋肉の問題が出て来ます。
足がつる理由
足がつる理由について紹介しましょう。
- 血行不良による冷え
- ミネラル不足、ビタミン不足
- 水分不足
- 運動不足、運動のしすぎ
- 加齢
- 妊娠
- 何らかの病気の影響
このような理由があるのですが、これらの理由から見ても、足が冷えるということが悪影響を及ぼすことが明らかです。直接的に足を冷やすことがなくても、足が冷えることによって血行不良になるので、足の疲れが取れないことが多くあります。そうなれば、足がつるということになりがちです。
足がつるときの改善方法
足がつるというときの改善方法について見て行きましょう。足がつったときには、まずは慌てないことが大切です。リラックスして、すべきことをするこれがポイントです。足がつるということは、つった場所が冷えていたり、疲れが溜まっていたり、必要な栄養素が摂取できていなかったりする状態です。中には、何らかの病気があるために足がつるという場合もありますが、そのような理由はどちらかと言えばまれです。。
とりあえず、基本の改善方法を実践するようにしましょう。
<つった場所をのばすようにする>
ふくらはぎであれば、つま先を握ってゆっくり足を自分の方に向けるなどつった場所が伸びるような動きをしましょう。この方法を行うことによって、足がつった場所の痛みが治まって行きます。治まっても、しばらく伸ばすような動きをし、完全に良くなってから血行がよくなるようにマッサージしましょう。
<水分を摂る>
夏場や年配の人に多いのが水分不足が原因で足がつるというもの。この足つりには日ごろから意識して水分を摂取することが必要です。忘れそうな人はペットボトルを持ち歩く、睡眠時に手軽に水分摂取ができるようにしましょう。喉が渇く前に水分を摂取することがポイントです。運動時にはイオン飲料もお勧めです。基本的に水や麦茶などの健康面で優れたお茶類にし、ジュースは水分補給のために使わないようにしましょう。
<ミネラルとビタミン>
足がつることが頻繁に起こるという人は、体内のミネラルやビタミンが不足していることが多いようです。ミネラルの中でもカルシウムやマグネシウム、カリウムが足のつりを改善するには必要ですし、ビタミンB1やB2もできれば摂取すると確実に足のつりを改善することができます。これらの栄養素、食事でカバーできればいいのですが、無理だという場合はサプリメントにお世話になりましょう。
足がつったときに冷やしていい?まとめ
足がつったときには冷やすことはNGです。冷やすことでさらに足のつりが悪化することもありますし、再発する可能性も出て来ます。足のつりを改善するためには、冷やすのではなく温めることが必要です。運動をしたり、マッサージをしたりして血行を良くするようにしましょう。足のつりはそれを起こさせないために予防することが大切です。普段から、ミネラルやビタミンの摂取を心がけるようにしましょう。