足がつるときに効くお灸やツボを知っていると、いざというときに役に立つということがあるでしょう。これまで足がつったことがないという人も知っておいて損はありません。足がつるときに効果的なお灸とツボについて紹介します。お灸が初めてという人も必見です。
お灸について
お灸と言えば、体を温めて健康効果を促す東洋医学として古くから人気があります。
お灸は中国で約3,000年前から行われており、お灸をツボの上に置くことによって症状を改善する方法です。お灸は、「もぐさ」と呼ばれるヨモギの葉を乾燥させて、臼で引いて散り出した葉の裏側の綿毛です。ヨモギの精油成分「チネオール」が皮膚下に浸透し、加湿されると、血液中の白血球が増えます。白血球がふえると体の抵抗力が高まり、健康効果を得ることができるのです。
ツボの上でお灸をすえると、体が温まり、血行も良くなりますから、血行不良や冷えによって足がつるという方は、お灸との相性はバッチリ。もちろん、ただ足にお灸をすえるのではなく、足のつりを治すときは、足のつりに効果のある場所(つぼ)にお灸をすえなければなりません。
<お灸をすえる場所>
ツボは押すことで効果を発揮するだけでなく、お灸をすえることでも効果を発揮します。
- 陽陵泉(ようりょうせん):足の膝の真横下に突起している骨の下にあり、押すと痛い圧痛点が目安です。筋肉の痙攣に効果があります。
- 委中(いちゅう):膝の内側にあるツボでむくみを解消する効果があります。
- 承山(しょうさん):ふくらはぎの筋肉の盛り上がったところにあるツボで、ふくらはぎの筋肉の下端にあります。アキレス腱から上へ向かうと筋肉との境目です。こむら返り(ふくらはぎんの筋肉の痙攣)に効果があります。
これらのツボがお灸をすえるのに効果があります。
このように、お灸は古くから予防医学と痛みを感じたりしたときの治療の目的で使われてきました。しかし、若い年齢層の方は行ったことがないという人が大半ではないでしょうか。熱そう・やけど・失敗したらどうなるの?といった不安がありますが、正しい方法で実践して行けば問題なく使えるものでもあります。また、最近のお灸にはさまざまな種類が出ているので初めての人でも不安がらずに使えるものがたくさんあります。
例えば、
- 火を使わないお灸
- 煙の出ないお灸
- 香りを楽しむお灸
など、ちょっと変わり種のお灸もたくさんあります。
その中でおすすめなのは香りを楽しむお灸です。お灸の効果と香りによるリラックス効果も得られます。

出典元:https://www.sennenq.co.jp/shop/products/detail/45
お茶の香りのようなものから、ピーチのようなフルーツの香りのお灸まで揃っていますから、その日の気分によって変えてみてもいいですし、プレゼントしてみても良さそうです。
また、これらのちょっと変わったお灸は初心者でも楽しめるように、温熱レベルも5段階で1程度のものが多いので、安心して使用することができるでしょう。価格についてはメーカーによって様々ですが、写真のお灸は50個入りで税別900円と比較的、リーズナブルなものが多いようです。
また、小さいお子様がいる場合や火を使うことがこわいという方のために、火を使わないお灸もあります。このように、昔のお灸のイメージを覆すような商品が多いので、若い年齢層の方も気兼ねなく挑戦することができます。
足がつった時に効くツボ
足がつった時に効くツボも、お灸をすえる場所と基本的には同じです。お灸のところでも紹介しましたが、陽陵泉、委中、承山です。このほかにもいくつかありますが、どのツボも足のつりを抑えて、血行を良くする効果があります。
特に、通谷というツボは、足が冷えている人に効果のあるツボです。足のつりに困っていなくても、冷え性の人には効果を発揮してくれるツボです。また、場所的にも押しやすいので、ツボ押しを習慣化してもよさそうです。

出典元:http://www.wellbest.jp/tsubo/200904.html
足がつるときに効くお灸とツボまとめ
足がつるときに効くお灸は正しいツボの位置にすえるのが前提です。最近のお灸は、初心者でも試しやすいものが多く、これまでにあった「痛い」「熱い」とは無縁の商品も数多く販売されています。また、想像していたより価格も安価なので、自宅でも続けやすくなっています。足がつったときにお灸をすえるのもいいのですが、血行がよくなるツボは、予防のためにお灸をすえてもよさそうです。お灸もツボも歴史があり、これまで多くの人の健康に役立って来ました。時代は変われど私たちの生活に取り入れて行きたいですね。