カリウムについて
カリウムは原子番号 19 の元素で、元素記号はKです。原子量は 39.10。アルカリ金属に属す典型元素です。化学の授業ではよく登場する元素記号なので、覚えている人も多いことでしょう。私たちの身体の細胞内液に存在します。最近では、カリウムの新しい効果として、血圧の低下、脳卒中の予防、骨密度の増加が見られることが分かって来ました。健康という側面から見ても、意識して摂取したい成分です。
カリウムの話をするときに、忘れてはならないのがナトリウムの存在です。カリウムとナトリウムはそれぞれ助け合って作用しており、お互いの存在がなければ活躍できないことが分かっています。日本人はその食文化から、ナトリウムの摂取が多い食事をすることが多く、ナトリウムが体内に多くなると、バランスを取るためにカリウムが必要になります。
カリウムとナトリウムは2対1の割合で保たれ、必要以上のカリウムとナトリウムは腎臓や副腎の働きで汗や尿として排出されます。和食を食べる機会の多い日本人は、塩分の摂取量がどうしても多くなるので、カリウムの摂取が必要なのです。
もともと言われていたカリウムの効果について見て行きましょう。
- むくみ改善
- 神経伝達や筋肉の収縮などの効果
- 利尿効果
塩分を多く摂取するとむくみやすくなると言われていますが、その改善効果があるのがカリウムです。むくみがひどいと体重も増加しますし、見た目にも影響します。体がだるくなったりするので動きがスムーズでなくなります。
カリウム摂取の方法
普段、料理をするという人はいくらでも自炊をすることによって、カリウムの摂取が可能ですが、自炊することが難しいという人にもできるカリウム摂取の方法について見て行きましょう。
<カリウムが豊富な食品を食べる>
カリウムが豊富な食品は、アボカド、バナナ、メロン、キウイ、なつみかんなどの果物類全般、プルーン、バナナチップ、干しブドウなどのドライフルーツ、ほうれん草、トマト、豆乳、にんにく、唐辛子など・・・あらゆる食品に含まれていますが、手軽さなどを考慮すると、やはりバナナやドライフルーツがカリウム摂取には適していると思われます。
<サプリメントを利用する>
カリウムの摂取を継続させることが難しいという人はサプリメントに頼るという方法もあるでしょう。サプリメントであれば、飲み忘れさえしなければ確実にカリウムの摂取ができます。あらゆるメーカーからカリウムのサプリメントは発売されており、だいたい1,500円~2,000円のものが多いようです。
最近では、足がつることを改善させるサプリメントも販売されております。カリウムだけにこだわったサプリメントを摂取するのであれば、足がつることを改善させるサプリメントを選ぶ方が確実に足のつるのを改善することができるでしょう。もちろん、1,500円~2,000円で購入できる商品ではありませんが、足がつるということを確実に改善させるためにはこのようなサプリメントを選ばれた方が良さそうです。
塩分の摂取を控える
カリウムを摂取することも必要ですが、日本人に多いナトリウムの過剰摂取を控えるということも必要です。ナトリウムの過剰摂取がなければ、カリウムは体内からさほど消費されることもありませんし、ナトリウムの摂りすぎによるむくみや高血圧などを予防することもできます。
ナトリウムと言えば、塩分です。自分は塩分がそこまで摂取していないと思うという人に限って、塩分を過剰摂取していることが多いようです。例えば、加工食品やお惣菜、レトルト食品やインスタント食品は塩分濃度が高いです。また、しょうゆやドレッシングなどの調味料をたくさん使う人も塩分摂取が多い傾向があります。
ご飯と食パンを比べてみても、食パンの方が食塩の量が多いなど私たちがあまり意識していないだけで結構な量の塩分を摂取していることが多いのです。
足がつるときはカリウム不足?のまとめ
足がつるときは、カリウムが不足している場合があります。カリウムは、果物や野菜に豊富に含まれている成分ですが、塩分摂取の多い日本人はナトリウム摂取が多いので、カリウムが不足しがちです。両者はバランスを保ち互いに作用しており、いわゆるパートナー的な存在です。
カリウムがどうしても不足してしまうという人は、サプリメントも販売されているので、そのようなものを利用するのもひとつの方法です。しかし、カリウムのサプリメントは思いのほか高く、単品で購入するのであれば、足つりに効果のあるサプリメントを選ばれた方がいかもしれません。少し費用が掛かりますが、足つりそのものを起こしにくくさせる効果があります。